生きる楽しさ（スカウト達に）
沖井 智子(GS福島県第3団)
「神も仏もあるものか、一生懸命お参りしてるのになんでうまくいかないの！もうお参りなんかしないから！」って、思ったことありませんか？
阿弥陀様は、私たち浄土真宗門徒のご本尊です。
その教えは、他力本願です。もっと分かりやすく言うと、おかげさまです。誰も代わることの出来ない私のいのちを私が生きているんです。それは周りの人に助けられ、仏様に支えられ、生かしていただいているんです。それを喜ばしていただくのです。
そう聞かせていただいていても、お念仏したってちっとも良い事ないよねえって思ってしまうんですよね。
親鸞聖人の書かれた本の中に、こんな言葉がありました。「この世界で一人の人が仏の名号を称えると、浄土に一つの蓮の花が生じる。生涯、信心を失うことなく念仏を相続するなら、その蓮の花がこの世界に来たってその人を迎えてくださるのである」（注釈版聖典１７２ページ）
「へー！私が称えるお念仏《なもあみだぶつ》が、お浄土の蓮池に、花をさかせるんだ。そしてその花が、いつか私を迎えてくれるんだ！」と知った時、私はなんとなくホッとしたんです。
「神も仏もあるものか、もうお念仏なんかしない。お参りなんかしてやるもんか」と思った私でも、私の称えるお念仏が花を咲かせ、私をむかえてくれる。ということは、お念仏しありがとうという事は無駄じゃないんだな。私のお念仏で咲いたお浄土の花が、どんどんお浄土を綺麗にしてくれる。
私は、毎日が楽しくなりました。だってそうでしょう。私が、ありがとうございます、今日も大切ないのちを生かしていただきました。南無阿弥陀仏とお参りするたびに、いずれ私がいくお浄土の花を育てるんです。毎日毎日が楽しくなりました。私が周りの人に感謝して、「おかげさまでありがとう南無阿弥陀仏」と言うたびに、蓮の花が育つんです。
私のありがとうの思いが、私をいずれ迎えとってくださるお浄土をきれいに飾り、この世では、周りの人々にも感謝の思いを伝えられる。すると皆が穏やかになり、ニコニコし始めるんですよ。毎日が楽しくなってきますよね。お念仏することが、無駄だなんて思えなくなってきました。お念仏することは、仏様が、「私はここにいるよ、いつも一緒だよ」と呼びかけて下さっている。私がお念仏することは「仏様、皆さんありがとうございます」と、生きる事。一人じゃないって事。
毎日が楽しくなりませんか？ためしてみてくださいね。
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