本願寺派スカウト指導者会

浄土真宗本願寺派スカウト指導者会
スカウトヤーン
仏教章へのお誘い指導細目・授与基準手続き方法マニュアル・教材提出書類
仏教章へのお誘い
スカウト運動は、指導者をはじめ、すべてのスカウトを、宗教的な回心(えしん)(自己の不信の心に気付いて、宗教の世界に向かって心が開かれること)へと導く架け橋となるものであり、宗教的な情操のなかで、ベーデン・パウエル(B-P)が示した「ちかい」と「おきて」の意味を考えるということは、社会に貢献することのできる慈愛に満ちた人間社会の実現をめざすものであるといえます。
したがって、B-Pは、ちかいの第1に「仏と国とに誠をつくし・・・」をあげ、人格形成の基盤にし、スカウティングの根本原理の第一にも「神、宗教に対する義務」(BS世界規約第2章基本、第1章)が設定されているわけです。言いかえれば、スカウティングは人づくりであり、人づくりだから仏に誠をつくすことを義務としてちかいます。
そのちかいを実現するスカウティングの中で、明確な信仰を求め深めることによって、ますますちかい、おきての実践を高めることが純正なスカウティングです。
B-Pは『スカウティング・フォア・ボーイズ』に中で
「宗教というものは、少年たちに教えることができるものであり、かつ教えなければならない・・・」
と言い、また1924年8月、コペンハーゲンの国際会議の宣言決議として
「スカウト運動は個人の宗教的信仰を強めこそすれ・・・・中略・・・・スカウトのおきては、スカウトが誠に誠実に自分の信仰を実践することを要請するものであり・・・」
としています。
このような基本に従って、日本連盟では、教育規定1-17に
「すべて加盟員が、それぞれ明確な信仰を持つことを奨励する」
と規定し、1-21、1-24、1-25の各条には、各自が所属し、信仰する各教宗派の儀礼や行事には、すすんで参加を奨励し、1-22でスカウツオウンサービス、7-7では宗教章について規定されています。このことは、スカウティングの高まりと信仰に深まりが一体となり、からみあってお互いに育ちあいながら進歩してこそ人格形成という目的が達成されることを示している。
また、7-31は、
「明確な信仰をもち、自己の所属する教宗派の行事に進んで参加する」
と規定して、ローバースカウト隊に上進するまでに各自の進行を明確にするように示されています。この到達目標から逆算して、あなたはどう思いますか。
さっそく勉強にとりかからないといけません。隊長に相談し、ご住職を紹介していただき、教えをうけるように心掛けないと、純正なスカウティングの道からはずれることになりましょう。気がついたら、その時すぐに軌道修正を試みましょう。きっと本物のスカウトになれるでしょう
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指導細目・授与基準
浄土真宗本願寺派仏教章指導細目
ボーイスカウト日本連盟は、宗教章授与基準として施行細則に次のように規定しております。

7-7-1 宗教章授与基準は、次の通りとする。
〔1〕 登録完了の1級以上のボーイスカウト、ベンチャースカウト及びローバースカウトであること
〔2〕 自分の所属している教宗派の歴史と教えを知ること
〔3〕 自分の所属している教宗派の宗教行事について知ること
〔4〕 礼拝の作法について知ること
〔5〕 信仰に基づき、地域社会のために奉仕すること
〔6〕 自分の生活の中に教えをどのように実践しているか記録を提出すること

(2)各教宗派は、前項に基づき授与基準を制定し、本連盟の承認をうけるものとする

※なお、「浄土真宗本願寺派」における仏教章授与基準は、次のように定め、承認をえています。

浄土真宗本願寺派における仏教章授与基準

(1) 仏教章の意義を知ること(下記課目1)
(2) 宗派の名、本山の寺号と所在地、本尊の御名、宗祖の御名を知ること(2)
(3) 仏旗の意味を知ること(3)
(4) 礼拝の作法を知り、実際に行えること。〔合掌の仕方、念珠の持ち方、焼香の仕方〕(3)
(5) 仏壇の荘厳法を知ること(3)
(6) 家庭勤行ができること(4)
(7) 儀式に用いる仏教讃歌を歌えること(5)
(8) 仏教行事の意義を知ること(6)
〔修正会、涅槃会、彼岸会、花まつり、宗祖降誕会、盆会、成道会、報恩講、その他〕
(9) 釈尊の伝記と教えについて述べること(7,8)
(10) 宗祖の伝記について述べること(9)
(11) 真宗教義の概要を述べること(10)
(12) 報恩感謝の生活への実践記録を提出すること(11)
(13) 真宗の信仰に基づき、地域社会及び寺院のために奉仕すること(11)

この基準を更に具体化し、学習の要点を明確にしたものが、次の「浄土真宗本願寺派仏教章指導細目です。
2022年4月1日より、細目を一部変更いたしました。

課 目 細 目

(1)
仏教章の意義
仏教章と技能章との違いを理解する
「ちかい」「やくそく」「おきて」の意味を理解する
スカウト運動になぜ仏教章があるのかを理解する
(2) 宗派について 宗名・宗祖名・宗派名を覚える
ご本尊の御名を覚える
本山の寺号を覚える、所在地を知る
(3) 荘厳・作法について お仏壇の意義とお荘厳(三具足)を正しく知る
合掌・礼拝、お焼香が正しくできる
仏旗の意味を理解し、意義と扱い方を正しく理解する
(4) 家庭勤行 正信偈六首引(唱えることができる)
讃仏偈・重誓偈(調声ができる)
「私たちのちかい」を学び、実践する
(5) 仏教讃歌 敬礼文・三帰依文・さんだんのうた・念仏
真宗宗歌、恩徳讃
(6) 仏教行事について 仏教行事の意義を知ること
(修正会、涅槃会、彼岸会、花まつり、宗祖降誕会、盆会、成道会、報恩講、その他)
(7) 釈尊の伝記 釈尊のご生涯を述べること
(8) 仏教の教え 「縁起の教え(仏教の根本原理)」を述べること
「四諦・八正道」・「法印」のいずれかについて述べること
(9) 親鸞聖人の伝記 宗祖親鸞聖人のご生涯を述べること
(10) 真宗教義 「阿弥陀如来の本願」を述べること
「阿弥陀如来と釈尊の関係」を述べること
(11) 実践・奉仕の記録 家庭で2ヶ月以上勤行を続けた記録の提出
地域社会で奉仕した記録の提出
寺院のために奉仕した記録の提出
本願寺では年1回、オンラインによる『認証テスト』を実施しています。
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手続き方法

すべての課題が修了すれば、所定の申請書を記入し、教導者と所属する隊長(GS:リーダー)を経由し、教区教務所長を通じて、本願寺派スカウト指導者会(寺院活動支援部内)へ提出します。(その後、当指導者会において県連盟・日本連盟へ提出)

申請書類
宗教章授与申請書 (BS日本連盟ホームページよりダウンロードしてください)
本願寺派仏教章課程修得申請書[PDF]
仏教章課程細目修得記録[PDF]
家庭勤行実践記録・奉仕記録[PDF]
     
   
家庭勤行実践記録・奉仕記録について
(1) 通算2ヵ月(60日)の家庭勤行実践記録は、各家庭内のお仏壇にて勤行を行い、それを保護者が認定します。もし、家庭にお仏壇がない場合は、お寺にお参りし、一緒にお勤めをさせてもらいましょう。また、時には調声をさせてもらいましょう。
(2) 地域社会及び寺院への奉仕は、所属隊長が認定します。積極的に参加しましょう。

仏教章事務手順
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マニュアル・教材
浄土真宗本願寺派スカウトハンドブック
目次
1. 仏教章の意義
2. 仏旗の由来と意義
3. 宗派について
4. 釈尊の伝記
5. 仏教のあゆみ
6. 親鸞聖人の伝記
7. 仏教の教義
8. 浄土真宗の教義
9. 仏教行事の意義
10. 日常勤行について
11. 仏壇のお荘厳について
12. 仏前作法(仏さまの前での礼儀作法)について
付1 宗教章の制定
付2 本願寺派仏教章修得細目
付3 年表
付4 本願寺派スカウト指導者会のあゆみ
付5 浄土真宗本願寺派仏教章申請手続き
スカウトハンドブック
本願寺出版社でご購入いただけます。
スカウト聖典
目次
・親鸞聖人 鏡御影
・浄土真宗の教章
・私たちのちかい
・浄土真宗のみ教え
・浄土真宗の生活信条
・礼讃文(三帰依文)
スカウト聖典
寺院活動支援部〈組織教化担当〉でご購入いただけます。
TEL 075-371-5181(代表)
聖典
・正信念仏偈 ・しんじんのうた(一)
・讃物偈 ・しんじんのうた(二)
・重誓偈 ・らいはいのうた
・十二礼  
御文章
・末代無智章 ・聖人一流章
おきて
・ボーイスカウト ・ガールスカウト
聖句  
礼拝とスカウツ・オウンについて
(1)礼拝の意味と式次第、方法
(2)スカウツ・オウンの意味と方法
(3)ガールスカウトとスカウツ・オウン
食事の言葉
讃歌(裏表紙より)
敬礼文/三帰依/念仏/衆会/真宗宗歌/恩徳讃/さんだんのうた/ちかいのうた/朝の歌/夕の歌/礼讃歌/みほといけは/宗祖降誕会/報恩講の歌/花祭の歌/光りの中に/いまささぐ/友垣の輪をひろげよう/聖夜/明日に向かって/みんな花になれ
仏教章修得に向けたテキスト -仏教章を胸に-
目次
はじめに
I. 仏教章(宗教章)の意義
1. 仏教章(宗教章)の、めざすもの
2. 「ちかい」と「やくそく」について
3. 「おきて」について
II. 宗派(宗名・宗祖など)について
III. 作法
1. 仏壇の荘厳法について
2. 合掌・礼拝の意味
3. 合掌・礼拝の仕方
4. お焼香の意味
5. お焼香の仕方
6. 仏旗の意義と扱い方
IIII. 行事について
1. 仏教一般の行事
2. 浄土真宗の行事
V. 釈尊の伝記
VI. 仏教の教え
1. 仏教のめざすもの
2. 縁起の教え(仏教の根本原理)
3. 四諦(四つの真理)と八正道(八つの実践方法)
4. 法印(三法印・四法印)について
VII. 親鸞聖人の伝記
VIII. 真宗の教え
1. 阿弥陀如来の本願
2. 阿弥陀如来と釈尊
3. 聞くということ
IX. スカウトの心得
1. 「教章」の「生活」の意味
2. 「教章」の「宗門」の意味
X. 浄土真宗の生活信条
資料
仏教章修得に向けたテキスト -仏教章を胸に-
本願寺出版社でご購入いただけます。
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本願寺派スカウト事務局
〒600-8358 京都市下京区堀川通花屋町下ル
浄土真宗本願寺派宗務所
寺院活動支援部〈組織教化担当〉
本願寺派スカウト指導者会
TEL:075-371-5181(代)
FAX:075-351-1211
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