ボーイスカウト日本連盟は、宗教章授与基準として施行細則に次のように規定しております。
7-7-1 宗教章授与基準は、次の通りとする。
〔1〕 | 登録完了の1級以上のボーイスカウト、ベンチャースカウト及びローバースカウトであること |
〔2〕 | 自分の所属している教宗派の歴史と教えを知ること |
〔3〕 | 自分の所属している教宗派の宗教行事について知ること |
〔4〕 | 礼拝の作法について知ること |
〔5〕 | 信仰に基づき、地域社会のために奉仕すること |
〔6〕 | 自分の生活の中に教えをどのように実践しているか記録を提出すること |
(2)各教宗派は、前項に基づき授与基準を制定し、本連盟の承認をうけるものとする
※なお、「浄土真宗本願寺派」における仏教章授与基準は、次のように定め、承認をえています。
浄土真宗本願寺派における仏教章授与基準
(1) | 仏教章の意義を知ること(下記課目1) |
(2) | 宗派の名、本山の寺号と所在地、本尊の御名、宗祖の御名を知ること(2) |
(3) | 仏旗の意味を知ること(3) |
(4) | 礼拝の作法を知り、実際に行えること。〔合掌の仕方、念珠の持ち方、焼香の仕方〕(3) |
(5) | 仏壇の荘厳法を知ること(3) |
(6) | 家庭勤行ができること(4) |
(7) | 儀式に用いる仏教讃歌を歌えること(5) |
(8) | 仏教行事の意義を知ること(6) 〔修正会、涅槃会、彼岸会、花まつり、宗祖降誕会、盆会、成道会、報恩講、その他〕 |
(9) | 釈尊の伝記と教えについて述べること(7,8) |
(10) | 宗祖の伝記について述べること(9) |
(11) | 真宗教義の概要を述べること(10) |
(12) | 報恩感謝の生活への実践記録を提出すること(11) |
(13) | 真宗の信仰に基づき、地域社会及び寺院のために奉仕すること(11) |
この基準を更に具体化し、学習の要点を明確にしたものが、次の「浄土真宗本願寺派仏教章指導細目です。
2022年4月1日より、細目を一部変更いたしました。
課 目 | 細 目 | ||
(1) |
仏教章の意義 | 仏教章と技能章との違いを理解する 「ちかい」「やくそく」「おきて」の意味を理解する スカウト運動になぜ仏教章があるのかを理解する |
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(2) | 宗派について | 宗名・宗祖名・宗派名を覚える ご本尊の御名を覚える 本山の寺号を覚える、所在地を知る |
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(3) | 荘厳・作法について | お仏壇の意義とお荘厳(三具足)を正しく知る 合掌・礼拝、お焼香が正しくできる 仏旗の意味を理解し、意義と扱い方を正しく理解する |
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(4) | 家庭勤行 | 正信偈六首引(唱えることができる) 讃仏偈・重誓偈(調声ができる) 「私たちのちかい」を学び、実践する |
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(5) | 仏教讃歌 | 敬礼文・三帰依文・さんだんのうた・念仏 真宗宗歌、恩徳讃 |
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(6) | 仏教行事について | 仏教行事の意義を知ること (修正会、涅槃会、彼岸会、花まつり、宗祖降誕会、盆会、成道会、報恩講、その他) |
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(7) | 釈尊の伝記 | 釈尊のご生涯を述べること | |
(8) | 仏教の教え | 「縁起の教え(仏教の根本原理)」を述べること 「四諦・八正道」・「法印」のいずれかについて述べること |
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(9) | 親鸞聖人の伝記 | 宗祖親鸞聖人のご生涯を述べること | |
(10) | 真宗教義 | 「阿弥陀如来の本願」を述べること 「阿弥陀如来と釈尊の関係」を述べること |
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(11) | 実践・奉仕の記録 | 家庭で2ヶ月以上勤行を続けた記録の提出 地域社会で奉仕した記録の提出 寺院のために奉仕した記録の提出 |