東北教区相馬組常福寺住職 廣畑 恵順
去年の冬にボーイスカウを中心に活動するBP祭(当団ではスキー活動)での活動の時の出来事でした。
BP祭活動の時に団員長の挨拶の中で自分達の親についての話がありました。“親“の漢字はどういうふうに書く?と質問をしました。えっ?親っていう漢字?お父さん・お母さんは書けるけど・・・・。
私は子供達の様子を伺っていると、やはり低学年は書けないようですが、高学年・中学生の子供達は書けるようです。
えっと・・、立つの字に木の字に見るっていう字で“親”と元気よく答えた子供がいました。
“あたり”と大きな声で団委員長が答えました。お父さん・お母さんは僕たちの事を心配して大きい木に登り、枝の上に立って子供達は大丈夫かな?元気で過ごしているのかな?
っていつもいつも見てくれてるんだよ。
今日と明日BP祭とスキーに参加しているスカウト達のお父さん・お母さんはきっと今でも心配をしているよ。
いつも活動で集まっている本堂の真中にいる阿弥陀さんも君たちの事を心配してずーと見ているんだよ。
阿弥陀さんは木の上じゃないけど、何処からでも君たちを見てるから明日はお寺に戻ったら本堂で阿弥陀さんに手を合せてお礼を言うね。ありがとうってね。
そして。家に帰ったらスキーに参加させてくれて“ありがとう”とお父さんやお母さん必ず言ようね。と団委員長が話が終わると、スカウト達は元気に明日帰ったら返事をしまーすと大きな声で返事をしていました。
子供たちの純粋な気持に私たち指導者及び関係者は心を打たれると同時に改めて親心という有り難さに気づかされた瞬間でもありました。