本願寺派スカウト指導者会

浄土真宗本願寺派スカウト指導者会
スカウトヤーン

学びと信仰

杉本 光俊

 私はボーイスカウトに入って多くの事を学びました。人間関係の中で人の心を思い、隊集会、班集会、指導者訓練等にて技術的な事や多くの知識を得ました。

 野外活動では、体力を養い、健康安全について注意する事を学びました。学んだ事を基に実践して、数多くの体験をし、いろんな事を経験させて頂いたことで今の私があるんだとなぁと思っています。

 これらの知識や経験した事を、今度は人の役に立てることが「ボーイスカウトの幸せ」であるとB-Pが言われたとおりです。

 私の幸せは、人を幸福にする事であると、毎年、自坊光圓寺では年末に除夜の鐘を突いています。門信徒の皆様やスカウト達、保護者の方々が沢山来て下さいます。この中にOBとなって、妻や子供を連れて来てくれるスカウト達がいます。彼らは「ここは僕らのふるさとや」と言って同窓会の様に集まります。この言葉を聞いた時、本当にボーイスカウト活動を続けていて良かったと嬉しく思うのです。

 スカウト運動の中に進歩制度があり、その中に最高の富士章があります。取得したスカウトに私はいつも言います。「富士章を取得する努力を認めた章であって、何でも出来る知っているスーパーマンになったのではないよ。」と。同じ事が仏教章を修得した人にも言える事です。「仏教に出会った入門段階だよ」と、これから仏教の勉強が始まるのです。

 ボーイスカウト教育理念の中にB-Pは「明確な信仰を持ちなさい」と言われたのは、信仰心の上に私達人間の生活があることを示して下さったのでしょう。

 子育てにおいても「しつけ」、「教育」、「信仰を伝える」の三つがありますが、信仰を伝えるということが抜けている今日です。

 スカウト活動の中で、信仰についてもっと取り組み、宗教儀礼、スカウツオンを実践して頂ければと願っています。

弥 栄


 

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