第23回世界スカウトジャンボリーについて
(理事長挨拶)
1971(昭和46)年に日本で「第13回世界スカウトジャンボリー」が開催されて以来、日本では2回目となる「第23回世界スカウトジャンボリー」が本年7月28日(火)〜8月8日(土)までの12日間、山口市阿知須きらら浜にて開催されます。
今回のテーマは、「和」(Wa)“a Spirit of Unity”です。日本の持つ和の精神と、「和」という漢字の持つ「調和・平和」、「ハーモニー」や「協調性」を表しています。様々な文化や伝統はもちろん、物事の異なる見方を学び、大会の後には、世界中のスカウトとの連帯感を胸にそれぞれの国へと戻り、平和の使者となります。
参加地域は、日本を含むアジア太平洋25カ国をはじめ、アフリカ35カ国、アラブ16カ国、ヨーロッパ38カ国など、合計147カ国(162カ国加盟)から32、931人(うち日本6、435人、発祥国イギリス4、027人)のスカウトが参加します。期間中の見学者は毎日5、000人。大会の収支予算は38億円(全て野営テント)という規模で開催されます。
宗教関係スカウト団としてボーイスカウト日本連盟へ登録している482団のうち、浄土真宗本願寺派関係のスカウト団は、174団(36・1%)あります。大谷光淳ご門主様(現ボーイスカウト日本連盟特別顧問)には、「第21回スカウト運動100周年記念世界スカウトジャンボリー(イギリス)」をはじめ、第14回から16回の「日本ジャンボリー」にご臨席いただきました。また「本願寺派スカウトキャンポリー」においては、自ら野営テント生活を実践される等、スカウト活動に対し深くご理解いただき、ご教導賜っておりますことは、誠に有り難く、スカウトの励みになっております。
この大会中には、信仰奨励ゾーン(仏教・イスラム教・ヒンドゥー教・キリスト教・ユダヤ教他)において、日本の宗教ブースが設置されます。当指導者会としては、このブースにおいて、ひとりでも多くのスカウトに、浄土真宗のみ教えに触れていただく機会を提供できるよう準備に励んでおります。社会の中で宗教が本来の意義をはたせるよう、期間中鋭意奮闘努力する所存であります。