本願寺派スカウト指導者会 浄土真宗本願寺派スカウト指導者会
行事予定・行事報告
2005(平成17)年度 行事報告

第10回本願寺派スカウト海外研修報告
<スカウト交流>編

2005年7月26日から8月5日まで本願寺派スカウト・スタッフは、アメリカ西北部のワシントン州で海外研修を行いました。研修期間中は天候に恵まれ、シアトル、ホワイトリバー、タコマ、ヤキマの各地を訪ね、現地スカウトと交流、スカウト活動を行いました。

日米スカウト交流:ホワイトリバー仏教会にて
渡米した日本のスカウトは、ホワイトリバー仏教会で、初めて地域BS・GS団と交流会をもちました。本堂で一緒にお参りをした後、身振り手振りを交えながら英語で自己紹介をやり遂げました。しばらくは緊張のためか、張りつめたような空気が流れていましたが、その後はお互いの言葉を教えあったり、折り紙を折るなどして過ごしました。アワードやバッジの説明や交換など、スカウトだからこその話題でも盛り上がりました。参加者たちは、初めての日米スカウト交流を無事終えて、ほっとひと安心したようです。

キャンプ・ピゴットでの活動を通して
6日目から8日目にかけては、ボーイスカウトアメリカ連盟のキャンプ・ピゴットでシアトル別院のボーイスカウト(※注釈1)及びキャンプファイア・ガールズ(※注釈2)と活動をしました。キャンプ場にはボランティアのスタッフが多くいて、時間をかけて各プロジェクトの説明をしてくれました。いつ誰にでも柔軟に対応し、スマイルとフレンドシップを忘れず、必要な時は厳しく指導する彼らの姿は、堂々としていて、アメリカ式キャンプビギナーの私たちは心強く感じました。毎朝晩行われるフラッグセレモニーでは日米の国旗が使われました。シアトル別院とアメリカのスカウトが、両国旗に敬意を表し、きびきびとセレモニーを進行する姿を目の前にして、私たち日本側の参加者も襟を正したものです。 日米のスカウトたちは、キャンプ場で寝食を共にしながら、クライミング、アーチェリー、ウォータースキー、クラフトといったプログラムをこなしていくうちに、少しずつ会話が増えてきて、お互いの国の言葉やスカウト活動に関心を抱くようになりました。数日間の滞在中には、キャンプファイアも用意され、キャンプ場で活動中の隊が集まって、各々が出し物をして私たちを歓迎してくれました。これには私たちも感動しました。 スカウツオウンでは、シアトル別院の青年たちと一緒におまいりをしました。礼拝をしてご法話を聞く彼らには、アメリカのスカウトであると同時に、仏教スカウトとしての自覚もしっかり育っていたのです。日本とアメリカのスカウトが、親鸞聖人の教えを聞いて共によろこぶ仲間であることを実感したのでした。

日本とアメリカ−本願寺派スカウトとして
スカウトたちは、キャンプを離れた後もバスケットボールや食事を一緒にして、さらに交流を深めました。当初の「照れ」は、まったくといっていいほどなくなり、最後の夜には打ち解けた雰囲気の中で参加者全員が英語で今回の感想を発表しました。これにはシアトルからの参加者も驚き、大変嬉しく思ったようです。一緒に活動ができた達成感と、新しく生まれたスカウトの友情を喜びあいました。

これまでお互い知らなかった日米の本願寺派スカウトが、今回の海外研修をご縁として出会い、大切な時間を共有できたのは、思えばとても不思議なことであり嬉しいことでもありました。私たちはこの貴重な出会いと交流を体験させていただいたことを心より感謝するとともに、海の向こうで出会ったスカウト達とのご縁をこれからも大切にしていきたいと思っています。

※注釈
1.シアトル別院のボーイスカウトは1932年に第52団として発団、48年に第252団として再結成されました。
2.キャンプファイアUSAとは子どもの成長と発達を目的とした非営利団体で、アメリカ全土では約75万人の男女が参加しています。シアトル別院のキャンプファイア・ガールズは1934年に結成、54年に再結成されています。


地域団との交流会の様子
(ホワイトリバー仏教会にて)
バスケットボールで交流
(シアトル別院のジムにて)


シアトル別院にて キャンプ・ピゴットのスタッフと
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